
今回は、大切な家族がレビー小体型認知症になった場合もしくは疑われる際に、どのように検査をしたり、治療を進めればよいのかわからず、結果的に症状が進行した後に
「このような段取りで進めればよかったのか・・・」
と後悔しないように、初期の段階で効率的にレビー小体型認知症の進行予防が出来る方法をお伝えしたいと思います。
1.レビー小体型認知症の勉強を行う
まず、最初に行わなければいけないのが、レビー小体型認知症の勉強を家族がきちんと行うことです。
当サイトにもほとんどの基礎知識や内容は書いてあります
(参考:レビー小体型認知症発見者、小阪憲司先生、レビー小体型認知症専門医・河野和彦医師の「コウノメソッド」)
今は昔に比べると非常に良い本も出版されています。
しかも、専門店ではなく今は一般の書店置いてありますし、図書館に行けばほとんどの確率で置いてあります。
ですので、まずは3冊は最低限違う著者が書かれたものを見て、自分自身の視野を広げるようにしましょう。
一応、私がご家族に勧めている本を載せておきます。
2.きちんとした病院で診断を受け、薬の処方、予防助言を受ける
この事について、非常に遠回りをする方が多くおられます。
また、一度受診した病院もしくは、かかりつけの医師以外から診察を受けることについて「裏切ってしまうようで悪い・・・」と変な罪悪感を持たれる方もいらっしゃいますが、
他人(医者)のご機嫌を伺っているうちに、あなたの大切な家族のレビー小体型認知症を進行させてもいいんですか?と耳打ちしたい気持ちになります。
あなたが一番大切な方は誰なのか。誰と一番同じ時間を過ごすのか。きちんと考えてください。
そこで、私がきちんとした診断を行われるのは認知症疾患医療センターであると以前お伝えしました(リンク:認知症疾患医療センター)
認知症疾患医療センターで確定診断を受けて、レビー小体型認知症は微量な薬の調整する腕が必要となりますので、きちんとした薬の処方を受け、今後の進行予防の助言を受けるようにしましょう。
また、診断を受けた後、かかりつけ医のところに定期受診するようになっても、認知症疾患医療センターには相談を行うこともできますので、かかりつけ医の治療に不安がある場合はきちんと連絡するようにしてください。
3.自助努力と家族のあり方を決める
レビー小体型認知症についての基礎知識を得て、適切な診断を受け薬物療法を行う事となったら、最期は自助努力と家族のあり方を決める事が大切です。
いくら正しく薬をのんだとしても、暴飲暴食や偏った栄養摂取、不活発な生活を本人が送るようでは、必ず加速的に認知症は進行していきます。
これらの事を考えると、対策は「自助努力」しかありません。
本人がモチベーションを持って続けられる運動や趣味活動、社会参加といった機会を持つ必要があります。
また、家族はそれらの機会が恵まれるように情報収集を行い、本人と社会とのつながりを維持していく役割を持つようにしましょう。
家族としても介護負担の限界がありますので、自分はどこまでできるのか、出来ない部分は誰に支援してもらうのかという将来の目測を立てる必要があります。
自分ひとりで考えられない時には、市町村窓口もしくは地域包括支援センターに連絡相談を行うようにしましょう。
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