レビー小体型認知症の幻視体験「小人の群れに責められるので死ぬ」2

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 私は彼女の言葉に耳を疑うと同時に、ある病名が私のアンテナに引っかかった。

 

私は彼女に確認を行った。

「5年前に家の柿の木を切ったせいで、家の前の商店が休むようになった。

その分の休業の補償を行わなければならなくなった。

そして、その証拠は小人がつかんでおり、しかも、大群で四六時中あなたに詰め寄ってきているんですね。」

 

彼女は周りをキョロキョロしながら、私の質問に対して頷く。

 

「また、その小人たちはこの部屋の中にも大勢いるという事で間違いありませんか?」

 

もう一度、彼女は頷く。そして、少しおびえたような声で

「この家では、話しにくいこともあるので、少し外でお話をしていいですか?」

彼女に促されるまま、自宅から出て5年前に切られたという柿の木があった場所で話を行う事となった。

 

pak86_huruminkanoniwasaki-thumb-autox1600-15971「一体、いつくらいから小人が見えるようになったのですか?」私が聞くと

 

「ここ1ヶ月くらい前から急に見えるようになったんです。

 自分でもおかしいとは思っていますが、小人は本当にいて、私に話しかけるんです。

 

 主人がボケたので、私もボケたのかと思いましたが、物忘れは私にはありませんし、

 昨日の事はもちろん、先週のこともきちんと覚えています。

 

 私の頭はしっかりとしていますし、小人が言っている事は間違いがありません。

 そして、私には損害賠償を払うお金はありませんし、そうなれば娘に迷惑を

 かける訳にはいかないので、死のうと思っています。」

 

 「そうそう、死のうと思っているという事で思い出しました。

  どうやって死ねば、楽に逝けますか?

 

  灯油をかぶって死んだら早く楽に死ねますか?

 

私は迷いながらも

「焼身自殺は死にきる前に、他者に発見される可能性が高く、失敗する可能性が高いです。

 もし、あなたが意識を失った後、助けられていたと仮定して、体中が重度の火傷状態で生き残ったとしたら。

 死にたくとも死ねない環境で、なおかつ損害賠償についてもほったらかしになるので、逆に娘さんを重く苦しめる事に発展しかねないかと思います」

 

そう伝えると彼女は大きなため息をついて、更なる提案を行ってきた。

 

「それなら、手首を切るのはどうですか?」

 

「手首を切る方法も、途中で意識を失いやすく、失敗した場合の後遺症が残って大変な目にあっている方も多くいらっしゃるようです」

 

「じゃあ、首吊りは?」

 

「首吊りについても、失敗した場合の後遺症が重篤で、確実性から考えるとリスクのほうが高いと思います」

 

正直、一番楽に逝く方法なので「正解!」と不謹慎に心が思ってしまったのだが、その反面、絶対にこの提案は退け無ければならないと私は強く思っていました。

 

自殺する方法についてのデメリットを述べていく事で、彼女は気持ちが追い詰められたらしく、勢い強く膝を地面について、土下座のような姿勢で哀願する声で私に

「どうやったら楽に死ねるか教えてください!」と近所の目もはばからない様な大きな声で私に詰め寄ってきた。

 

「わかりました。楽に死ねる方法については、私が探すようにしておきます。

 ですが、もう死ぬ気であるなら、一緒に家の前の商店に損害賠償の金額がいくらなのか確認に行きませんか?」

 と提案を行った。

 

そうすると、それもそうですねという事で、抵抗も無く一緒に自宅前の商店を訪ねた。

 

すると、人の良さそうな60歳くらいのおじさんが出てきた。

 

fdd92c7f9414f7ab31e1a2dd8655785b_sそのおじさんは気さくに「ご無沙汰しています!」と本人に挨拶を行った。

本人も「どうも、こちらこそご無沙汰しています」と返答。

普通のご近所さんの関係のように話を行っていた。

 

そこで、なぜ私が同席しているのか自己紹介を行った。

「私は、こちらの方のご主人のケアマネジャーをしている者です。

 本日は、こちらの商店がしばらく閉まっていたので、心配されているという事を聞いたので、ご確認させて頂きたく訪問させていただきました。」

と伝えると、人の良さそうなご主人の返答が返ってきた。

 

「ああ~。遠方にいる親戚に不幸があって、どうせなら一緒に観光も行おうという話になってしばらく家を空けていたんですよ。

 ご心配していただいてありがとうございますね」

 

「それはご愁傷様でした。そしてお休みになられている間の休業の保障とかは大変じゃないですか?」

少し言葉をはぐらかしながら訪ねると、

 

「自営業だから休業補償なんてないない。明日から頑張って働く予定だよ!」と元気に答えてくれた。

 

そして「また、明日から再開するからよろしくね!」と本人に声をかけてくれた。

 

上記の流れで、本人はやっと、商店の休業期間の損害賠償を支払わなくて良いことを理解できた様子で、本当に助かったと私にお礼を述べられた。

 

だが、今後も小人から様々な言いがかりをつけられることが恐く、自宅には戻れないという事で、私は一つの提案を行った。

 

「一緒に安心して過ごせるところに行きませんか?」

 

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