
レビー小体型認知症の初診時に家族は何を伝えればいいのでしょうか?
家族の様子がおかしくなり、症状をネットで調べていたら、どうやら、レビー小体型認知症の症状に当てはまる。
何日も悩んだ挙句、「いずれは受診をする日が来る。それならば、早く受診をしよう」と勇気を出して病院に電話予約。
そして、いよいよ、レビー小体型認知症の診断を受けるために病院へ・・・
本人は、いつも行き慣れていない「病院」という閉ざされた空間へ、緊張しながら足を踏み入れ、いつも以上に神経過敏となっている。
医師の前では、自宅では見られないようなしっかりとした受け答えをする本人。
「えっ?これじゃ、家でおかしいことしている事をわかってもらえない・・・」
診断の結果、「ストレス性の一時的な見当識障害、うつ傾向」
帰りの帰路では「絶対に、レビー小体型認知症なのに・・・どうして・・・」
また一から主治医を探して相談をして、受診をして・・・・・
このようなループを繰り返す、ご家族がたくさんいます。
挙げ句の果てに、レビー小体型認知症が重度化してから、やっと治療を開始し始める方も多くいるので、今回は、遠回りしないように、レビー小体型認知症の初診時に家族は何を伝えればいいのか、お伝えします。
【レビー小体型認知症の初診時に家族が伝えるべきこと】
①落ち着かない ※参考:河野和彦「認知症家族を救う劇的新治療」 |
上記7項目について該当する症状があれば、症状が出始めた時期や、具体的な事柄を伝えてください。
特に、⑦幻視が見えている、特に子供や死んでいないはずの人物がいる、虫がはい出てくるなどの見え方はレビー小体型認知症特有の症状となりますので、判断基準の大きなヒントとなります。
また、⑤怒りっぽくなった⑥被害妄想などは、他者に対して興奮しやすく、攻撃的になる可能性が高いので、薬剤の処方の際には、興奮作用が強く出る薬の処方について、充分に良しと話し合うと良いでしょう。
【医師がきちんと診てくれているかどうかの判断材料】
医師といっても、内科医、精神科医、脳神経外科・内科医など、様々な医師がいます。
医師の中でも認知症に関する見識がある方とない方は、かなり隔たりがあるのが現状です。
ですので、受診を行う患者側にも、きちんと診察をできる医師の見極めが必要となります。
そこで、私がその判断材料を考えましたので確認ください。
①レビー小体型認知症症状のみでなく、生活状況など聞いてくれる。 ②家族や地域での環境まで考えた治療方針を立ててくれる。 ③家族の意向を聞いてくれる。 ④認知症疾患医療センターや地域包括支援センターなど専門機関と連携が取れている |
上記の4点すべてを兼ね備えた病院は、なかなか難しいかもしれませんが、現在かかりつけで見てもらっている先生に不満がある場合には、上記の点を参考にしてセカンドオピニオンを受けられることをお勧めします。
以上、本日は「レビー小体型認知症の初診時に家族は何を伝えればいいのでしょうか?」についての回答と補足をお伝えしました。
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