
レビー小体型認知症の症状に当てはまる事柄が多くあり、かかりつけの内科の先生にみてもらったら「アルツハイマー病だね」という事で診断を受けてアリセプトを朝夕と飲むように言われた・・・
「本当にアルツハイマー病なのでしょうか?」かかりつけの先生には、レビー小体型認知症と思いますけど、だなんてとてもじゃないけど言えません・・・。
こんな相談は結構あります。
そこで、本日は認知症の診断に不安を持つ方でも、安心して認知症のタイプ別診断をしてくれるセンターである、認知症疾患医療センターを紹介したいと思います。
認知症疾患医療センターとは?
認知症疾患医療センターとは、元々「老人性痴呆疾患センター」という名称で運営されていましたが、地域関係機関との十分な連携が行えていない点と、痴呆という言葉が認知症に改められたという事柄から「認知症疾患医療センター」という名称で、都道府県及び指定都市が認知症専門医療の提供と、介護サービス事業者との連携を担う中核機関として指定を受けた医療機関として活躍しているセンターです。
認知症疾患医療センターの役割
・情報センター
普及啓発:認知症に関する情報発信
一般相談:住民からの相談に対応
・地域連携の強化
顔の見える連携体制、研修会の実施、専門相談
連携担当者の配置による地域、介護との連携
・専門医療の提供
詳細な鑑別診断、急性精神症状への対応、身体合併症への対応
が挙げられています。
3つ目の専門医療の提供という点で、「詳細な鑑別診断」を行われていると謳われており、一般の病院では鑑別しづらいレビー小体型認知症についての診断、そして、治療方針など示してくれます。
納得できない認知症診断にはセカンドオピニオンが必要!
認知症疾患医療センターを受診したら、かかりつけ医と関係悪くならないか心配・・・
かかりつけ医にはアルツハイマー病と言われたものの、「レビーの方じゃないの?」
という疑念がある場合には、認知症専門機関の認知症疾患医療センターの受診を私は勧めます。
その理由として、認知症医療はここ近年で研究が進んでおり、
「認知症=物忘れ」という公式だけでは足りません。
しかし、全ての医師が認知症に関して最先端の情報を持ち、診療を行っているのかというと、疑問符が浮かびます。
レビー小体型認知症は幻覚幻視あるも幻聴は無い、アリセプトの処方については十分に注意を行う必要がある、うつ症状を引き起こす、パーキンソンのような身体症状が現れる、レム睡眠障害などのサインがある場合が多いなど、理解している在宅医は、少数では無いかなと私の私見ですが、思っています。
また、レビー小体型認知症は、その特徴的過ぎる症状から「素人が見ても唯一判別できる認知症タイプ」と公言される認知症専門医もいるくらいです。
ですので、レビー小体型認知症特有の症状、例えば小人が見える、幻覚が見えるなどの症状の訴えをしても、かかりつけ医がレビー小体型認知症という言葉にピンと来ていない場合には、セカンドオピニオンをされた方が良いかと思います。
また、内科など他の科でお世話になっている先生なので、疎遠になりたくないのでセカンドオピニオンを受けるのに躊躇をしている場合もあるかと思います。
その際には、かかりつけ医の面目が保てるような「建前」をきちんと用意する必要があるかと思います。
あくまで、かかりつけ医の力が足りないのではなく、他の人に勧められたなど、かかりつけ医の面目が立つような理由を用意されると良いかと思います。
私がよく使うのは、友人に勧められた、口コミで評判が良かったなどの建前ですが、この内容ではどうしても腑に落ちない、かかりつけ医もいるかと思います。
その場合には、認知症疾患医療センターと連携を図る、地域包括支援センターに相談を行い、地域包括支援センターから紹介を受けて、受診をしてみようかと思うと話をするとスムーズに話が運ぶかと思います。
出典:セカンドライフなび「無理なく“老老介護” その秘けつは?」| NHK
また、かかりつけ医が理解をされない場合には、地域包括支援センターの職員からも口添えをしてもらい、関係がこじれる事無くセカンドオピニオンを受けられるよう調整を依頼されると良いかと思います。
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