
レビー小体型認知症の診断が下り、少しずつ対応にも慣れてきたら、考え出すのが「レビー小体型認知症の余命や寿命」
レビー小体型認知症という病にかかってしまったら、どれくらいの時間が残されているのか、また、後悔しないための関わり方・対応についてお話をしたいと思います。
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レビー小体型認知症の余命・寿命
レビー小体型認知症の症状がで初めて受診を行ない、診断が下りた後から考えると、平均余命・寿命はアメリカの国立衛生研究所(NIH)では、約7年間と言われています。
・・・7年間。
短かったでしょうか、それとも長かったでしょうか?
受け取り方は、周辺症状の対応の困難さや、他の家族のサポート、関係機関からの支援の量などによって変わってくると思いますが、必ずレビー小体型認知症の介護の先には「ゴール」があることを理解しておかなければなりません。
残された時間を知る事で、時間の大切さを知る
レビー小体型認知症の余命・寿命についての推測がついたことで、わかるのは「残された時間」の大切さだと思います。
レビー小体型認知症の家族の介護に慣れた方なら、より、愛おしく時間を過ごすことが出来ることでしょう
もし、周辺症状がひどく、介護に疲れきっている方には、ゴールがあることで、気力を保つことができる事と思います。
また、余命・寿命を知るという事で、家族は「死を受け入れる」準備をしなければなりません。
中には、「死を受け入れることができない!」と冷静に考えられない事もあるかと思います。
そのような場合に、「死を受け入れる」という点でひとつの道標があります。
第1段階 ショックのあまり、事態を受け入れる事が困難な時期 第2段階 「どうして自分がそんな目にあうのか?」と、心に強い怒りが込み上げる時期 第3段階 事態を打開しようと必死になる時期 第4段階 事態が改善しない事を悟り、気持ちがひどく落ち込む時期 第5段階 事態をついに受け入れる時期 |
上記のステップは、
アメリカの精神科医、エリザベス・キューブラー=ロス「死の受容のプロセス」に書かれています。
実際には、余命宣告をされた自分自身がたどるステップなのですが、家族でも同じような流れで死を受け入れる場合が多いようです。
後悔しない為の関わり方・対応
いずれ訪れる、レビー小体型認知症の家族の介護の終わりの日。
その日に、後悔しないために、今、これからできることは一体なんなのでしょうか?
・本人も自分も心穏やかに過ごす。
→ レビー小体型認知症の介護は、リアルな幻覚や幻視が見られることやパーキンソン病のような身体的症状がでますので、進行とともに介護量が増大します。
その為、介護、介護、介護、介護・・・・
という風に、介護者は自分ひとりでは抱えきれない介護負担に少しずつ疲弊していき、心に余裕がなくなってしまいます。
その心は、本人に必ず伝わり、一生懸命しているにも関わらず、逆に関係が悪化することとなります。
しかし、介護を行う目的は、「完璧」な介護を行うのではなく、「本人を幸せにするため」に介護を行うことであった事を思い出す必要があります。
ですので、自分ひとりで抱え込まずに、認知症の関係機関に相談をして、適切な医療や介護を受けて、介護者、本人ともに穏やかに笑って暮らせるように支援の手を求める勇気を持つことが必要です。
・死後に起こるであろう問題をあらかじめ予測し対応する
→ 亡くなった後には、悲しみに暮れる間も無く、死後の手続きに追い立てられます。
葬儀手続きや、葬儀、納骨、相続、行政関係機関への届け出など、多くの手続きが必要となります。
本人が亡くなった後は、一気に色んなことが押し寄せてパニック状態となってしまうので、あらかじめ、葬儀社の担当者と話をしておくと良いかと思います。
(私が知っている人で、互助会に入って、翌日に亡くなった場合でも、葬儀費用は半額になった例があります)
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